長野オリンピックが失敗と呼ばれる理由は?
日本ではこれまで東京、札幌、長野でオリンピックが行われました。
その中でも「東京と札幌」で開催したオリンピックは大成功として知られています。特に1964東京オリンピックは戦後から立ち直った日本を世界に見せつけました。
しかし、1998年の長野オリンピックは”失敗”という言葉が聞かれます。
この理由はどこにあったのでしょうか?
長野オリンピックが失敗と呼ばれる理由は?
先に断っておきますが、長野オリンピックで事件があったとか、誰かがケガをしたとか、集団ボイコットで競技中止とか、そういったことではないです。
長野オリンピックが失敗と呼ばれた理由は、金銭面についてです。
最大のその理由は「スタジアムのその後」についてです。
実は長野オリンピックですが、大会だけで考えると40億円以上の黒字が出ています。
しかし、問題は整備したスタジアムのその後です。長野でオリンピックを行うためにスタジアムを建て、大量のインフラを整備しました。
道の整備に関しては大会後も有難いですが、冬季オリンピック用のスタジアムはそういうわけにはいかないですね。スタジアムは維持費などで莫大な費用が掛かりますが、使い道という点ではそれほどないのが実情です。
よって、年々維持費で赤字になっていきます。
長期的な目で見ると失敗したと言われてしまうわけです。
オリンピックと経済を一緒にしたくないという人もいますが、オリンピックは国を挙げての行事であり、経済面とは切っても切り離せない側面があります。
経済的な失敗はオリンピックの失敗と言い換えられます。
長野オリンピック後の経済ですが、長野にそれほど高い経済効果がなかったのも痛いところです。昨今のオリンピックでは経済面の効果が薄く、そのため立候補する国が少なくなっています。